日本ではどうでしょうか。国は学校給食をパンと牛乳に替え、J資本はジャンクフードを蔓延させただけで、その後世界の先進国市場から発信され続けている食の安全に関わる更新情報を消費者に伝達する責任を果たさず、消費者を食の危険にさらし続けています。
その結果、日本で牛乳や乳製品の日常摂取の危険性についての情報をある程度収集できているのはイノベータ層とオピニオンリーダー層の一部にすぎないと推察します。
そのため、日本では牛乳代替製品の潜在市場が形成されず、功利主義的に少数を切捨て多数を求める売上最優先の大企業が多い日本では、アーリーマジョリティ(34%)とレートマジョリティの一部を含めて消費者の50%以上で形成される潜在市場が形成されている欧米市場と違い、食品売場に牛乳代替品コーナーも無く牛乳など乳製品の日常摂取が人体に有害だと由事さえ知らない消費者が全体の80%以上を占めていると推測される現状です。
米国と日本の現状がこれほどちがうにもかかわらず日本のマスコミや科学者は詳細な情報を伝達しようとしません。結局、個々で体に良いのか悪いのかを考えて備えるしかありません。因みに牛乳を飲むと下痢をするのは乳糖不耐症の証拠で人類の85%、アジア人の95%は乳糖不耐症だそうです。
どうですか、常識って怖いですね。国や大企業に頼っていたらどんな目に遭うかわかりません。どうして欧米と日本ではこんなに差があるのでしょうか?どうして日本の消費者には自分の体の健康のために食品を選択できる市場が無いのでしょうか?
この牛乳問題も摩訶不思議な食品界の謎の1つとされていますが、日本と世界的巨大既得権が関与して起きる現象であることは間違いありません。既得権にとっては台本どおりの現象だと由事です。
詳しく知りたい方は、
世界15カ国で翻訳され400万部のベストセラーになったジェイン・プラント教授のYOURLIFE IN YOUR HANDS(日本語版タイトル「乳がんと牛乳~がん細胞は何故消えたのか」佐藤章夫翻訳)は科学者プラント女史が乳がんに完全勝利するまでを描いた一冊です。女性、特に若い女性は必続の書だと思います。乳がんに対する自分なりの備えができます。
ジェーンプラント CBE
1945年生。英国人。インペリアル大学応用地球化学教授・英国王立医学協会終身会員。
1997年大英帝国勲章受勲 Comander of the British Empire(CBE) の称号を与えられた。
42歳で乳がんに罹り4回の再発と治療を繰返した科学者は自ら原因を究明し摂取していた牛乳と全ての乳製品を断ちガンを克服した。
マクガバンレポート/キャンベルレポート
乳製品問題の発端についてのご質問がありました。思いのほか、この問題を知らない方が多いので書き添えます。
米国で乳製品をはじめとする動物性食品の摂取が危険であると問題提起されたのは1977年です。米国政府は、国の医療支出の膨大化の原因を調査する目的で、1968年7月、
ジョージマクガバンを委員長とする
“Select Committee on Nutrition and Human Needs” と称する米国人の食品摂取量と発病との因果関係を明らかにするため栄養食品と必要摂取量について調査する米国上院特別委員会を設置し、世界中の著名な学者を委員会に招集しました。
委員会は長年の調査研究を経て1977年2月、
“ Dietary Goal for theUnited States ” と題する報告書を発表しました。
世に名高い「マクガバンレポート」です。この報告書が食品と病気発症の因果関係についての討議を巻き起こすことになります。報告書の中で、米国人の肉や牛乳などの乳製品をはじめとした動物性食品の日常的摂取が体に著しく有害であるという報告が詳細に提議されました。
本来の米国であれば、このような問題が提起された後にディベートが始まり、やがて問題の克服に至るのですが、この問題提起は闇に葬られました。当時の巨大既得権によって情報操作されたため、それでなくても世界に疎いミーハー日本と能天気な仲間達は未だに牛乳など乳製品の問題が起きた経緯さえ知らない人がたくさんいると由事です。
報告書の中で、健康体を維持するには日本食などの日常摂取がよいと報告されたことが切っ掛けになって、その頃から現在に至る欧米での日本食ブームが始まったのです。
その後、“ 葬られた「第二のマクガバン報告」 ” の著者でもある
T.コリンキャンベル博士が、1982年に政府の依頼で作成した報告書「食習慣と健康に関する研究レポート」( 米国科学アカデミーレポート「食物・栄養と癌」 )の中で乳製品等の動物性食品の日常的摂取が癌の大きな原因になることが改めて明らかにされましたが、これも闇に葬られました。この騒動については上記の本に詳しく書かれています。
少しは理解できたでしょうか・・・