フードカートやフードトラックが多い東部ニューヨークから中西部ミネアポリス、南部オースティン、西部ポートランドやロサンジェルスまで米国全土で工夫を凝らせた料理をサービスするフードトラックが外食市場の活性化に一役買っています。
一般的な店舗の1/5以下のコストで営業できるとあって2008年のリーマンショック後の不景気感の中フードトラック市場が急速に拡がり、その規模は2013年現在1000億円を超える勢いで数年で3000億円に成長するとも言われています。
しかし、急激な成長は一方で既存の飲食店の売上に悪影響を及ぼすとの反発を招き、今後当局による営業地域規制の動きなどもあり、しばらく紆余曲折すると思われるマーケットですが世界の味が安く気軽に楽しめるランチなどがビジネス街の消費者の支持を得て確実に需要を拡大しています。うまく市場環境が整えば米国のモバイルケータラー市場が大きく成長することになります。
米国同様長引く不景気感漂う日本でも規模は小さいものの大手町や有楽町などの都心のスペースを活用してフードカ―を集めた[*1]屋台村も出現し、ひと昔前までのテキ屋的イメージではなく米国式にペイントされたフードカーと料理の種類も増えて利用する消費者も徐々に増加しているようです。
日本でも、市場環境を上手く整えてシステム化することができればケータリング市場が成長する可能性もあります。