2018.7.19
知らずに食べていると老化を早める物質 AGEs(エージス) Advanced Glycation End-products (終末糖化産物) 老け顔の人は早死にするといわれる原因はエージスだった AGEsはAdvanced Glycation End-products の略で終末糖化産物とよばれるタンパク質と過剰摂取された糖が結合して体温で加熱されて糖化反応によってできる強い毒性を示す物質のことで、体内に蓄積されると肌のたるみやシミ・しわをつくりだすなどの老化を進める原因物質で、血管に溜まると動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞の原因となり、骨に溜まると骨粗しょう症、目に溜まると白内障の原因となる等々、体全体の美容や健康に大きな害を及ぼすことがわかっています。 体内で溜まってゆくAGEs(エージス)には、①体内でつくられるエージスと②日常的に摂取する食べ物に含まれているエージスがあります。 ①は高血糖で糖が体内に溢れだし体の細胞などのタンパク質と結合した結果、体温によって糖化反応が起きエージスが生成されます。体内のタンパク質が糖化しても、その初期に血糖値が下がれば、元の正常なタンパク質に戻りますが、高血糖値が続くと元に戻れなくなります。 ②の食物摂取によって体内に取り込まれて溜まるエージスを含む食べ物は様々です。ホットケーキ・どら焼き・今川焼・クッキー・とんかつ・から揚げ・ポテトチップス等々、表面のキツネ色になっている部分が糖化反応(メイラード反応とも呼ぶ)した部分です。この部分にエージスが含まれています。食物に含まれているエージスは消化の段階でほとんどが分解/排出されて体内から消滅しますが、およそ7%のエージスは分解/排泄されずに体内に溜まります。 つまり、老化を防止するには血糖値を正常に保ち、エージスを多く含まない食べ物を摂取するように日常的に意識して実践するのが肝心です。 <AGE含有量>※注;本表はAGE測定推進協会の資料を一部修正したものです。 食品名 | エージス量 (ku/serving) | 牛肉 | 707 | 牛肉(bake;ステーキのレア) | 800 | 牛肉(stew;煮込む)シチュー | 2657 | 牛肉(grill;直火で焼く) | 7497 | 牛肉(panfly;フライパンで煎る) | 10058 | フランクフルト(boil;煮立てる) | 7484 | フランクフルト(grill;直火で焼く) | 11270 | ミートローフ | 1862 | ミートボール | 2852 | ハンバーガー | 5418 | 鶏肉(steam;蒸す) | 769 | 鶏肉(boil;煮立てる) | 957 | 鶏肉(panfly;フライパンで煎る) | 4938 | 鶏肉(grill;直火で焼く) | 8802 | 鶏肉(fly;油で揚げる) | 9732 | ベーコン | 91577 | スペアリブ豚 | 4430 | ソーセージ | 1861 | ソーセージ(panfly;フライパンで煎る) | 5426 | サーモン | 528 | スモークサーモン | 572 | サーモン(panfly;フライパンで煎る) | 3084 | 魚(boil;煮立てる) | 761 | マス | 783 | マス(grill;直火で焼く) | 2138 | 電子レンジで調理した冷凍エビ | 4399 | エビ(fly;油で揚げる) | 4328 | プロセスチーズ | 4470 | バタースウィートクリーム | 23340 | マヨネーズ | 9400 | 豆腐 | 488 | 豆腐(panfly;フライパンで煎る) | 3569 | 豆腐(boil;煮立てる) | 628 | 目玉焼き | 2749 | スクランブルエッグ | 173 | オムレツ卵 | 223 | パンケーキ | 2263 | ベーグル | 167 | フレンチトースト | 850 | ビスケット | 1470 | ドーナツ | 1407 | チョコチップクッキー | 1683 | 生米 | 9 | 茹でたパスタ | 242 | きゅうり | 31 | 玉ねぎ | 36 | トマト | 23 | ニンジンなどの野菜(panfly;フライパンで煎る) | 226 | バナナ | 9 | リンゴ | 13 | 焼きリンゴ | 45 | 干しブドウ | 120 | 脂肪分4%の牛乳 | 5 | プレーンヨーグルト | 3 | リンゴジュース | 2 | オレンジじュース | 6 | はちみつ | 7 | アイスクリーム | 34 | ワイン | 11 | ミルク砂糖入りコーヒー | 2 | ミルク砂糖入り紅茶 | 2 | 醤油 | 60 | ケチャップ | 13 |
( 参考資料;AGE測定推進協会) ▼より詳細な食品別AGEs含有量はこちら AGEs測定器を開発したスミット博士 |