復活祭とパンケーキ食文化 世界のパンケーキの呼名いくつ言えます? 2014/9/20 ビルズやエッグスンシングスがマスコミにとりあげられて話題になったパンケーキの起源は、パンと同じく古代エジプトにあるようですが、話題にされる形状のパンケーキは欧米に多いようです。小麦粉・卵・砂糖・牛乳などで作るパンケーキですが国によって見た目も味も異なる様々なパンケーキがあり、それぞれの呼び方があります。 「パンケーキ 」は英語圏での呼称で厚みのあるものは「ホットケーキ」と呼びます。カフェデクロクをご紹介したオランダでは「パンネクック」ともう一つ日本のたこ焼き器のような鉄器でつくる「ポッフェルチェ」。フランスでは皆さんご存知の「クレープ」。フランスブルターニュ地方にはそば粉で作るクレープ(ガレットドゥサラザン)がありますが小麦粉ではないので区別しておきましょう。レチョーをご紹介をしたハンガリーでは「パラチンタ」。似ていますがオーストリアでは「パラチンケ」。さらにチェコでは「パラチンキ」。面白いですね。クロアチアでは「ムリンツィ」。ドイツでは「プリンゼン」。ポーランドでは「ナレスニキ」。ロシアでは「ブルヌイ」。なんといろんな呼称があるのでしょう。 では、日本特有の呼び方は何でしょうか?おそらく「どら焼き」だと思いますね。オランダのポッフェルチェはたこ焼き形のどら焼きですよね。皆さんはどう思いますか? さて、このパンケーキ形状の食べ物は特に欧米に多いようです。キリスト教圏の国では日本でもお馴染の「イースター」とか「パスハ」と呼ばれるキリストの復活を祝う「復活祭」があります。46日間を復活祭の準備期間として、その間の日曜日を除いた40日は肉・乳製品・卵などを食べるのを禁じています。英国では禁じる前日、つまり復活祭の47日前の日を「パンケーキの日」と呼んで次の日から40日間食べるのを禁じられる家中の食材を使って沢山のご馳走を用意してパンケーキと一緒に鱈腹食べます。全ての信者が罪を懺悔する日なので「シュローブチューズデー」(懺悔の火曜日)とも呼ぶそうです。 他の国々でも似たような日があり、とにかく、復活祭の47日前と復活祭当日はキリスト教徒にとってはパンケーキとご馳走を用意してお腹一杯食べるお祭りなのです。 そんなこんなで欧米ではパンケーキを食べる様々な習慣が生まれてパンケーキ文化が発達したのだと思います。 | | | | ホットケーキ | パンケーキ | パンネックック | ポッフェルチェ | | | | | クレープ | パラチンタ | パラチンケ | パラチンキ | | | | | ムリンツィ | プリンツェ | ナレスニキ | ブルヌイ |
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