牛乳代替えミルクについては、2013年にアーモンドブリーズの記事を載せましたが、当時はアーモンドミルクって何ですか?てな具合でした。欧米に比べると、日本でのこの種の商品市場形成は10年遅れます。
さて、話したいのは代替えミルクのことではなく送っていただいた新聞記事の劣悪さについてです。
左の記事では、牛乳代替えミルクの商品化理由として、商品生産過程で排出される温暖化ガスが牛乳の1/3で生産に必要な土地の広さは1/10でよいとしており、右の記事でも製造工程での環境負荷が低いとしている。
2013年に本サイトに載せたアーモンドブリーズの記事を再読していただきたい。記事は、米国牛乳代替ミルク市場についての考察と題して、1968年7月に設置された米国上院特別委員会が1977年2月に発表した“ Dietary Goal for theUnited States ” と題する報告書による牛乳などの健康被害報告に端を発する牛乳▶豆乳▶アーモンドミルクと変遷する商品市場形成の背景を詳細に述べた。
上記の記事をお読みいただければ、牛乳の代替えミルクとして豆乳需要が起きた理由。豆乳の代替えミルクとしてアーモンドミルクやオーツミルク需要が起きた理由が明確にご理解いただけるであろう。
上記のお送りいただいた記事がなぜ劣悪かお分かりだと思います。商業マスコミはスポンサーにとって不都合な事実を隠蔽します。それため日本の消費者は、欧米市場で代替えミルク市場が形成された本当の理由を知らず、日本は食育後進国になっています。