ドイツに「ハーメルンの笛吹き男」という気味の悪い伝承話がありますが、昨今、日本でも、ワクチン接種推進担当大臣という笛吹役が現れて、ワクチン接種の笛を吹き鳴らしています。この気味の悪い笛吹き男、国民をどこへ連れて行くのやら。。。
1990年代から研究が始まったというmRNAワクチン。長年の間、様々な動物実験が続けられたものの、その深刻な副作用ゆえに多くの製薬会社は研究開発を放棄。人への使用に関する安全性を論証できる治験は未完了のまま、2020年12月までは人への使用を許されていなかった。
しかし、突然、武漢からわき起きた新型コロナウィルス感染症COVID-19パンデミックに対する感染防止対策として、mRNAワクチンの人への使用が緊急許可された。
本来、長期間注意深い治験を行い、人への使用の安全性を確実にしなければならない新ワクチン開発。ましてや、人類史上初めて人に使用する遺伝子ワクチンとなれば、接種後短期間に起きる副反応副作用だけではなく、短期中期長期、数年後、5年後、10年後に起きる副作用の可能性を予見して公表するのが健全な医療行政だと思うのですが。。。
事実、人への使用の安全性に関する十分な治験は完了していないから、「治験が終わっていないので安全性が確認されていない」という多くの警鐘に対して、 「mRNAワクチンは、基礎研究、動物実験、治験が省略されることなく実施され、リスクを上回る臨床的に意味のある有効性が確認されています。その上で、いつまで効果が持続するかという長期の有効性を確認するための治験が継続して行われています。」という支離滅裂な笛を吹く。
mRNAワクチンの人への使用に対して鳴らされている主な警鐘は二つ
1.ADE 抗体依存性感染増強(Antibody-Dependent Enchancement)
産出した偽抗原に対して大量につくられる抗体は中和抗体だけではない。中には感染を増強する抗体も現出する可能性がある。
2.mRNAワクチン独特の過免疫反応(Hyperimmune Reaction)
mRNAは消滅するとしても、細胞内で百万個単位で産生されたスパイク蛋白が自己細胞由来で現出したゆえに攻撃されず体内(心臓・肺・腎臓・肝臓・脾臓・精巣・卵巣など)に大量に残存し続ける結果、何らかの原因を機に異物として攻撃されて多臓器不全を誘引する可能性がある。
先週、テレビに出演した笛吹き男は、mRNA新型コロナワクチンに関するデマは1つ1つ潰していかないといけないと語り自身のブログでデマについて取り上げ解説しました。
❶ 「動物実験でワクチン摂取したネズミが2年で全部死んだ」という噂について
河野: ネズミの寿命は2年ほどだから、ワクチン接種した人間が100年で全て死んだというのと同じ。「ワクチン接種された実験用のネコが全て死亡した」というデマに替わってきているが人に関する研究の前段階として動物実験でネコは一般的に使われません。ファイザー社のワクチンの研究でネコが使用されたことはありません。
ネズミの寿命は2年ほど。そりゃそうだ。
❷ 「ワクチン接種により不妊が起きる」という噂について
河野: コロナワクチンに限らず、どんなワクチンに関しても流されるデマの一つです。これまでのワクチンで、不妊が起きたことはありません。今回のコロナワクチンでも不妊が起きるという科学的な根拠は全くありません。ファイザー社の元副社長マイケルイードンが、「胎盤を形成するシンシチン-1という蛋白とスパイク蛋白が似ているため、スパイク蛋白の抗体がシンシチン-1も攻撃してしまう」と主張しましたが、実際には抗体が反応するために大切なアミノ酸の配列は似ているところが少なく、そのような反応が起きたことは確認されていません。アメリカで行われた3958人の妊婦を対象とした研究で、流産や早産、先天奇形が起こりやすいということがないことも確認されています
❸ 「卵巣にコロナワクチンの成分が大量に蓄積する」 という噂について
河野: ワクチンの成分が体内でどう拡散するかを調べるために、放射性同位体を付加したワクチンをマウスに接種してみたところ、総放射能回収率は肝臓で最も高く18%となり、脾臓では1.0%以下、副腎では0.11%以下、卵巣では0.095%以下と、肝臓と比較して著しく低くなり、ピークも48時間でした。単にごく微量が卵巣に一時的に分布したということであり、蓄積というのは明らかな誤りです。
❹ 「ワクチン接種で遺伝子が組み換えられる」という噂について
河野: mRNAワクチンが遺伝子に組み込まれる可能性はありません。ヒトの遺伝情報はDNAの形で細胞の核の中に保存されています。mRNAは細胞の核に入ることができません。仮にmRNAが細胞の核に入ったとしてもRNAをDNAに変換できませんし、それをヒトのDNAに組み込むこともできません。
❺ 「治験が終わっていないので安全性が確認されていない」という噂について
河野: mRNAワクチンは、基礎研究、動物実験、治験が省略されることなく実施され、リスクを上回る臨床的に意味のある有効性が確認されています。その上で、いつまで効果が持続するかという長期の有効性を確認するための治験が継続して行われています。
「一応の治験は実施した。十分な治験ではないので有害リスクはあるが、安全性の確認を上回る有効性が確認されている。」としか読み取れないのだが、「安全性を上回る有効性って」なんだ???
❻ 「長期的な安全性がわからない」という噂について
河野: mRNAは半日から数日で分解され、ワクチンにより作られるスパイク蛋白も約2週間以内でほとんどがなくなります。mRNAワクチンが遺伝子に組み込まれることはありません。mRNAワクチンでもアナフィラキシーが起きることがありますが、症状が出るのは接種してから2日以内に限られます。これまでのワクチンでも、ほとんどの副反応が6-8週間以内に起きることが知られています。 以上のことから、コロナワクチンの長期的な安全性について特段の不安があるということはありません。
「mRNAは半日から数日で分解されスパイク蛋白も約2週間以内でほとんどがなくなります」という証拠を提示できますか???
それが証明できれば、警鐘の一つ 「2.mRNAワクチン独特の過免疫反応(Hyperimmune Reaction)」 は解決されますが。。。
❼ 「ADE(抗体依存性感染増強)が起きる」という噂について
河野: ワクチンや過去の感染により作られる抗体が、ウイルスの感染を増強してしまうことをADEといいます。デング熱ワクチンやSARSワクチンでこのようなことが起きたことがあります。しかし、ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンでは、高い中和作用がある抗体とバランスのよいリンパ球の動きが確認され、動物実験でもADEは観察されず、大規模な治験においてもADEの報告はないことから、新型コロナワクチンに関して、ADEの可能性は考えにくいとされています。
新型コロナウイルスに感染すると、感染を防ぐ中和抗体ばかりでなく、感染を増強させる抗体(感染増強抗体)が産生されることを発見したという論文が発表されています。偽抗原による抗体産生を行うのですから、短絡的な可能性云々ではなく十分な治験が必要です。
<感染増強抗体に関する論文>
大阪大学 日本医療研究開発機構
「mRNAワクチン接種は〇か?✕か?」さまざまな人々がそれぞれの意見を述べています。それは、それぞれの推論であり仮説でしかありません。時が経てばすべてが一つ一つ〇だったか✕だったか分かります。肝心なことは、納得できないことはしないということだと思います。