" Dairy is nature's perfect food -- but only if you're a calf. "
米国のマーク・ハイマン医学博士が農務省のフードピラミッドを批判した言葉です。「牛乳を摂取したら骨折リスクが減少するなんてことはない。むしろ牛乳を摂らない方が骨の健康には良い。」などと、乳製品は人間の健康には良いどころか悪いと説明します。
1977年2月に米国上院特別委員会が「Dietary Goal for the United States 」と題した報告書、有名な「マクガバンレポート」を発表してから、乳製品の健康に対する有害性についての研究が進みました。
『常識を疑うことから始めよう』というタイトルの本があります。タイトルを見て連想したことをお話しましょう。
日本人100人に「 牛乳は身体に良いでしょうか悪いでしょうか? 」と質問したら、おそらく80%以上の人が「良い」と答えると思います。
しかし、同じ質問をアメリカ人100人にしたら、おそらく半分以上の人が「悪い」と答えると思います。
牛乳に対する日本人とアメリカ人の常識は正反対のようです。
戦後、1969年の外資自由化以降、日本の資本は米国式外食業態に傾注して日本国内にファストフード店を激増させてジャンクフードを蔓延させました。
一方、ジャンクフードを日本に持ち込んだアメリカでは、科学の進歩にともなって健康被害に関わる食品情報がどんどん更新され、食品市場全体が再構築を繰り返しています。
ファストフード市場は、フィルロマーノがファストカジュアル業態に進化させたことによって市場が拡大しました。
乳製品市場では、ナッツミルク・ライスミルク・オーツミルクなどの植物ミルクが牛乳代替製品として登場して市場の再構築が進んでいます。
どのスーパーの食品売場にも 『オーガニックフード』『ナチュラルフード”』『ノーGMO』『グルテンフリー』などのコーナーが消費者のために設けられて食品情報の周知によって多様化する消費者需要に対応しています。
アメリカに20年遅れて、日本でも、アーモンドミルクやオーツミルクが売り場に並び始めましたが、ほとんどの日本人は、植物ミルクが牛乳の代替品として市場に並ぶようになった根本理由を知りません。
癌で入院した翌日から、一切の乳製品摂取を禁じられるアメリカ人には信じがたいことですが、大半の日本人は今も牛乳を飲めば骨が丈夫になって健康になると思っています。
あなたはどうですか?
ある医師は、「乳は白い血液で、乳首に至るまでは赤い血液だ。なんでもかんでも飲んでいたら体に異常が起きても不思議ではないだろう。」と仰いました。
乳製品は100点満点の食べ物だよ。ただし、あんたが仔牛だったらね。
その通りですね。