持ち株会社、セブン&アイ・ホールディングス傘下の株式会社イトーヨーカ堂、売上高1兆2千億円、社員3万4千人、首都圏4都県に店舗の過半数を集中させるドミナント戦略を十八番とするスーパーです。
もし漢字で書くと伊藤羊華堂となるのでしょう。
店名を辿るとこうなります。
1920(大正9) | 羊華堂洋品店 |
1940(昭和15) | 羊華堂 |
| ヨーカ堂(名称変更) |
1965(昭和40) | イトー・ヨーカ堂 |
| イトーヨーカ堂(名称変更) |
| イトーヨーカドー(名称変更) |
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イトーヨーカドー(イトーヨーカ堂)の歴史は、1920年(大正9)に吉川敏夫が浅草に開店した「羊華堂洋品店」という一軒の洋品店から始まりました。当時、銀座に日華堂という大人気の洋品店があり、吉川の干支『羊』と日華堂の『華』で羊華堂という店名にしたとされています。
1940年(昭和15)に、吉川は浅草・千住・荻窪の三店舗の中の浅草店を甥の伊藤譲に暖簾分けしました。譲は1948年(昭和23)、合資会社 羊華堂を設立。
▽ 伊藤譲が暖簾分けされた浅草の店舗「羊華堂」
1956年(昭和31)、伊藤譲が死去。弟、伊藤雅俊が店を継ぎます。雅俊さんは2年後の1958年(昭和33)、株式会社ヨーカ堂に改編。お馴染みのハトの初代ロゴマークの誕生です。
この雅俊さんが、欧米市場を視察に行きチェーンストアを学び日本に導入しましたが、来店客が、吉川から同じように暖簾分けされた他の「ヨーカ堂」と混同しないように、1965年(昭和40)店名を「イトー・ヨーカ堂」に改名しロゴマークも変わりました。ようやく白いハトが登場しました。黒だと誰が見てもツバメですから…笑
7年後、1972年(昭和47)、コーポレートアイデンティティを導入。社名表記を漢字なしのカタカナ表示にして現在のロゴマークが完成しました。
ちなみに、なぜハトなのかという理由は、幼い子供でも「あっハトだ!」というアイキャッチを狙ったそうです。
でも…黒ハトだった間はどうなんでしょう。「あっツバメだ!」って言ってたんでしょうね。笑