キャノーラ油とナタネ油は同じものですか?2016.12.18東京都女性
キャノーラ油についての質問です。先日、コンビニ××でキャノーラ油を売っていたのですが「キャノーラ油とナタネ油は同じものです」と記載されていました。ナタネ油は健康に良いけれどキャノーラ油は良くないともいいます。この表示はどういうことなのでしょうか? ご質問の商品を確認しました。確かに「キャノーラ油とナタネ油は同じものです。」と記載されています。日本企業らしい本当と嘘が混じった消費者を煙に巻くような宣伝文句です。 では、ご質問にお答えします。 キャノーラ油もナタネ油も、どちらも植物の菜種から作られた油という意味なら記載のとおり「キャノーラ油とナタネ油は同じものです。」となります。 しかし、 健康に良いという意味ならナタネ油は健康に良い食品ですが、キャノーラ油はGMO食品(遺伝子組換食品)ですから、多くの専門家が健康リスクに警鐘を鳴らしています。従って「キャノーラ油とナタネ油は同じものです。」という表現は違うと思います。 キャノーラ油はカナダでロックフェラー企業のモンサント社がつくったナタネ油です。「ナタネ油」は英語で「rapeseed oil」です。では、どうして「レープシード油」と言わずに「canola(キャノーラ油)」と称するのでしょうか? その理由がわかれば、すべての疑問が解けます。 どうしてレープシード油と言わないのでしょう?その理由は、レープシードという植物とキャノーラという植物は異なる植物だからです。 もともと北米原生菜種と日本原生菜種の成分は異なります。日本原生菜種は有毒なエルカ酸をほとんど含まないのに対して、北米原生菜種はエルカ酸含有量が多く食用植物の中で一番毒性が強いとされています。 そのため、北米原生菜種油は昔から食用としてではなく工業用として使用されてきました。 FDA(アメリカ食品医薬品局)は1956年に北米原生菜種油(レープシードオイル)を食用にすることを禁止しました。 ところがモンサント社はカナダで北米原生菜種を遺伝子組換操作して有毒なエルカ酸をほとんど含まない遺伝子組換菜種油を作りました。 ▼北米原生菜種油は機械油など工業用に使用される これを食用油として販売しようとしたのですが、工業用で毒物的植物であることが周知されていた北米菜種の油をそのままレープシードオイルという商品名で売り出しても誰も買わないので、新たな商品名を考えました。 それがキャノーラです。 「Canola(キャノーラ)」というのは 「Canadian oil, low acid(カナダ産低酸性油)」 の略称です。 日本で売られているキャノーラ油は遺伝子組換北米菜種を原料にしたGMO油です。GMO油ですから体に有害な可能性はあります。 関連記事
日本の遺伝子組換え食品の現状 GMO不使用の嘘 キャノーラ油の原料は 最近の北米市場では、改良された食用ナタネ油も売られています。商品名はズバリ「レープシードオイル」です。読者の中には、日本で遺伝子組換食品は販売できないのでは?と考える方もいるでしょう。 ところが、遺伝子組換食品表示義務規定の中には、 ☑遺伝子組換作物を原料として使った加工食品でも、「油や醤油などは遺伝子組換作物を原料として使っているということを表示しなくてもよい」という「任意表示」という規定があります。 そのため、遺伝子組換原料100%のキャノーラ油が日本市場でも合法的に売られています。 大豆やトウモロコシが原料のサラダ油やコーン油も、「100%国産原料使用」と明示されているもの以外は全部遺伝子組換原料100%の油だということはご存知でしたか? キャノーラ油だけではなくサラダ油もコーン油も、国産大豆100%使用と表示されていないものは発癌の危険など情報公開されていない危険が詰まった食品だということを認識するべきだと思います。 食の安全について、国会で政府は科学的に危険だと証明されているものは協定条項に関係なく輸入しないので安全だと弁明しました。 ではどうして、マーガリンのように科学的に危険だと証明されている食品がスーパーの棚に溢れ消費者が買い続けているのはどうしてでしょう? 政府は有害に至る有害物質含有量の基準値が云々と弁解します、問題は国が市場から危険食品を排除する意思があるのかないのかということです。 国が国民のために食の安全を第一に考えていると信じて日本の食は安全だと思っている人は確実に訪れる薬漬けの人生を経験することになります。 「グローバリストの利益のために貿易の仕組みを変えて利益を取ろうというのがまさにTPPです…」
12/2参院TPP特別委員会参考人意見陳述/北海道がんセンター名誉院長西尾正道氏 関連記事>>GMO食品とガン 別の読者のご質問にある「動物実験で癌になるのが判った」というのは、フランスのカーン大学が2年間の実験の後に「モンサント社が生産しているGMO(遺伝子組換食品)は癌腫瘍発症などの毒性を持つ」と2012年にルモンド紙などマスコミに公表し、各メディアが癌腫瘍のできたラット写真を掲載して報道したことです。 カーン大学がメディアに公表したラット実験写真 カーン大学実験結果報道についての関連記事 |