毎朝食べているパンが気になっています 2015,4,20
私の家の朝食はパン、牛乳、ヨーグルト、チーズなど。それに、野菜と簡単な卵料理とかです。主人や子供たちはインスタントラーメンもよく食べます。ケーキやお菓子も欠かせません。 みんな少し太り気味で主人は糖尿病の気があります。 最近、肥満や糖尿病の原因が肉や乳製品のほかに小麦食品だということをいろんなところで書いているのを見て不安になっています。 実は便秘とか胃腸の不調とか家族が肥満気味とか、主人の糖尿とか、かなり気になることがあります。 牛乳のことも心配ですが、食べている量がはるかに多いパンやお菓子や麺類の方がもっと気になっています。とりあえずどうすればいいのかアドバイスを頂戴できれば大へん助かるのですが。
ご質問いただきありがとうございます。 確かにアトピー性皮膚炎、胃腸障害、肥満や糖尿病などは、パンやパスタなどの小麦食品の日常摂取が原因の一つだとされていますが、そうした病症を引き起こす原因は幾つかあるとされています。 ① 米国産小麦のほぼ全てがGMO(遺伝子組換食品)で、その健康リスクがある。 ② 1960年代に人工的突然変異技術で生まれたモダンウィート品種を原料にした小麦製品の健康リスク。 ③輸入小麦に農薬を散布する ポストハーベストの健康リスク。 ④ 大量生産される小麦食品に大量に添付される化学添加物の健康リスク
このような主な健康リスクが体内で相互に反応して病床を引き起こすことをクロスリアクションといいます。 さて、2010年頃から欧米市場でグルテンフリーが叫ばれすっかり悪者扱いされている小麦食品ですが、古代エジプトより前の時代から、小麦は人間の栄養源として日常的に摂取され続けてきました。 パンなどの小麦食品が人間にとって大切な食糧であり栄養源であることは、昔も今も同じです。 しかし、1960年代に人工的突然変異技術によってモダンウィート(modern wheat;現代小麦)という品種登場しました。 1970年代になり、モダンウィートを使ったパンやパスタ、麺、スナック、菓子などの小麦食品を日常的に食べていた多くの消費者が様々な病症を訴え始めました。 家族のみなさんの健康がご心配ということですが「小麦食品=危険な食品」ではありません。 問題は、毎日たべている小麦食品の原料がどの品種の小麦なのかということです。 モダンウィートは大量生産されるので従来の小麦に比べて安価なので、ブランドメーカーが大量生産するほとんどのパン等の小麦製品の原料にはモダンウィートが使われています。 もし、あなたがコンビニやスーパで大量販売されている大量生産されたパンを毎日食べているのなら健康リスクは極めて高いと思います。 朝食をパン食にするのなら、パン専門店が毎朝焼き上げて販売しているパンにすればいいと思います。 食生活の変化でパンや麺類などお米以外の穀類を食べる人口は増え続け平成18年度の推計で食料用小麦の国内消費量は約580万トン内国産小麦は僅か80万トンで残りの500万トン(消費量の約9割)は輸入小麦となっています。食品別でみる下記の通りです。 < 平成18年度食料用小麦の国内消費量推計表 > 食品別 | 消費量 | 内国産小麦 | 内輸入小麦 | 輸入割合 | パン用 | 155万トン | 1万トン | 154万トン | 99% | その他麺用(パスタ・乾麺・即席麺) | 122万トン | 4万トン | 118万トン | 96% | うどん用 | 61万トン | 39万トン | 22万トン | 36% | 菓子用 | 75万トン | 17万トン | 58万トン | 77% | その他小麦(家庭用など) | 108万トン | 8万トン | 100万トン | 92% | 味噌・醤油用 | 16万トン | 1万トン | 15万トン | 93% | その他 | 43万トン | 10万トン | 33万トン | 76% |
輸入割合の高い食品ほど、上述の健康被害リスクが大きくなります。 |