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小麦のパンは本当に健康に悪いのですか?
できるだけ詳しくお聞きしたいのですが。 

 
(省略)・・・最近、小麦のパンに含まれているグルテンが健康に悪いという記事をたくさん見かけます。私はもうすぐ40才になりますが、私も含めて、主人や子供たちにも、主にグルテンによると書かれている症状で思い当たるようなこともあります。とくに、胃腸障害とか便秘とは気になります。朝はほぼパン食です。食パンが多いのですが、ほとんどスーパーで買っています。やっぱり、やめたほうがいいのでしょうか?以前は、気にしなかったのですが、最近、やたらと記事が目について、先日、本も買って読みました。真剣にどうしようかと考えています。「小麦パンは本当に健康に悪いのですか?」、厚かましいお願いですが、この事について、できるだけ詳しくご意見をお聞きしたいと思って質問しました。よろしくお願いします。
 

止める止めないは、私共が決めることではなく、皆さんご自身がよくよく考えて決めることです。安全な食事を提案するために学び体験してきた知識にもとづいてアドバイスさせていただきますので、ご参考としてください。
 
先ず、ご質問の小麦食品健康被害問題について現状を整理しましょう。
 
小麦のパンなどの小麦食品は、何千年も前から人類が日々の糧にしてきました。つい最近まで小麦食品の健康被害に関して重症なのは幼児のセリアック病で、成人のセリアック病はまれで、多くは、所謂、急性アレルギーで、遅性アレルギーのグルテン過敏症やグルテン不耐症の人の割合は、牛乳などの乳糖不耐症(アジア人は9割以上が乳糖不耐症)にくらべると、0.04%でごく僅かでした。
 
ところが、1960年以降の品種交配や有毒物質・放射線を使った人工的突然変異誘発の結果、モダンウィート(現代小麦)と呼ばれる多種の小麦が誕生し、収穫量が劇的に増加したのに比例して、1970年代に入ると、世界中で、グルテン不耐症の患者数がうなぎ上りに増え続け、減少する気配がまったくありません。
 
今では、幼児の病気とされていたセリアック病患者の半分は成人で、健常者も、小麦食品の日常摂取が原因の一つになって、便秘や胃腸障害をはじめ、肥満、糖尿病、心臓病、鬱、リュウマチ、アルツハイッマー病、癌、等々、軽重さまざまな病気になると、欧米の科学者が警鐘を鳴らし続けています。
 
これが、欧米の小麦食品問題です。
 
パスタ・パン・ケーキ等小麦製品の日常摂取が原因と考えられる病気
食欲不振 
脱毛
関節炎 
甲状腺炎 
心肥大 
嘔吐
浮腫
リウマチ
眼瞼炎 
脳血流異常
腹痛や膨満 
湿疹
骨の痛み 
白内障 
てんかん 
下痢 
蕁麻疹 
骨折 
リンパ腫 
精神遅滞 
慢性便秘 
黒色腫
骨粗鬆症 
成長障害 
血便 
腹部痙攣 
口内炎
味覚障害 
糖尿病
胸やけ
多腺症候群 
自己免疫性肝炎 
運動失調 
自然流産
逆流動性食道炎 
潰瘍性大腸炎
疱疹状皮膚炎
ビタミン欠乏 
月経困難症
栄養失調 
悪臭ガス
帯状疱疹
ミネラル欠乏 
ぜんそく 
不妊 
悪臭便 
潰瘍
胆管炎
心筋症 
低血糖 
不眠症
舌炎
認知症
血小板減少
角膜軟化症 
脂肪便 
白斑 
うつ病 
インポテンス 
シェーグレン症候群 
学習障害
乾癬
自閉症 
低身長
パーキンソン病 
 
さて、いろんな記事や本を読まれたようですが、ご質問の小麦パンがどう悪いとされていましたか?
 
総じて、グルテンがよくない、グリアディンが悪い…というものだと思います。
 
同じように、牛乳問題に端を発した豆乳問題、非発酵大豆食品問題では、フィチン酸塩やレクチン、サポニンが悪い…といったところでが、はたして、そんな単純なことだけでしょうか?

牛乳や大豆問題にしろ、小麦問題にしろ、同じ頃から様々な健康被害が急激に増加しています。

改めて、小麦食品の健康被害問題を考察する際に、いくつかのキーワードがあります。
 
グルテン
モダンウィート
GMO(遺伝子組換)
ポストハーベスト
 
日本の、インターネットにある、多くの記事を見ると、総じて、グルテンが悪いというのがほとんどです。欧米の科学者によっては、上記に挙げた事柄との関連について述べられている場合もあります。
 
 確かに、現在のところ、グルテンの成分であるプロラミン物質のグリアディン が、セリアック病発症にもっとも関係しているのではないかといわれているようです。麦パンの中でも、小麦でつくったパンが、最も健康に悪いとされているのは、その理由です。
 
The Prolamin Fraction of Proteins in Grains(プロラミン含有量
Grain
Prolamin(プロラミン物質名) 
Total Protein 
小麦
グリアディン
69% 
ライ麦
セカリニン
30~50% 
オーツ
アベニン
16% 
大麦
ホルディン
46~52% 
ミレー 
パニシン
40% 
コーン 
ジエン 
55%
米 
オゼニン 
5%
ソルガム 
カフィリン 
52% 
 
一昨年、ようやく、既得権寄りのFDA(米国食品医薬品局)も、グルテン含有率0.002%以下のものをグルテンフリー製品とするという表示規制を公表しました。北米市場の規制統一を目指すNFCAとCCAは、さらに厳しい0.001%、0.0005%と限りなく0%に近いスタンダード達成を目指して活動しています。
 
  
 
では、どうして、3千年以上の長きにわたって、我々人類の不可欠な食糧だった小麦食品が、最近になって、急に、米国保健福祉省による表示規制まで行われるような食品問題になっているのでしょうか?
 
そこには、単にグルテンの問題だけで終わらない、現代の食市場の根幹的な問題が潜んでいます。
 
米国で、1960年代から小麦の品種改良がさまざまな手法で急速に促進されるようになった後、1970年代に、グルテン不耐症やセリアック病の患者数が極端に増え始めました。それ以前は、250人に1人くらいの割合だったグルテン不耐症患者が、どんどん増え、最近は13人に1人くらいまで増えています。約20倍です。その内の10%がセリアック病だと言いますから130人に1人の割合でセリアック病患者がいることになります。
 
人間の体に何かが起きているのです。一体、何が起きているのでしょうか?
 
品種改良では、もう一つ、約20年前、1994年、米国で、果実を柔らかくする遺伝子を操作した遺伝子組換トマト、「日持ちするトマト」がFDAに認可され、その後、売り場に登場して話題になりました。これを機に、腐りにくい食品がたくさん登場します。
 
このトマトが、米国で初めて商品化されたGMO食品(遺伝子組換食品)です。
 
このトマトの登場以降、バイオテクノロジー企業によって、様々なものに遺伝子組み換え技術が施されました。目的は、省力化、低コスト化して収穫を増やすことです。さらには、それを宣伝文句に、種子市場を独占することです。最終的には、「食糧によって国を制する」ことです。
 
過のカリスマ的政治家、ヘンリー・キッシンジャーが1973年に、こんな言葉を残しています。
Who controls the food supply controls the people.
Who controls the energy can control whole continents.
Who controls the money can control the world.
食を制する者は民を支配する。
エネルギーを制する者は領土を支配する。
貨幣を制する者は世界を支配する。
 
話に戻りましょう。
 
ある日、モンサントの研究員が、自社の「ラウンドアップ」という除草剤の試験地で耐性バクテリアを発見し、遺伝子操作して作物にこの特性を組み込み、除草剤に対して耐性を有する作物をつくることを思いつきました。
 
ラウンドアップに耐性を有するGMO作物をラウンドアップレディー (Roundup Ready) と呼ぶことにしました。
 
更に、遺伝子操作して、今度は、殺虫成分を生成するGMO作物もつくりました。
 
GMO食品が極めて有毒で危険だとされる科学的な理由です。
 
日本でGMO表示規制の対象になっている、大豆、トウモロコシ、ジャガイモ、アルファルファ、ナタネ、テン菜、綿実の8作物は、すべて危険極まりないGMO作物、ラウンドアップレディーです。
 
当然、指折りの消費作物である小麦も品種改良と同時に、これらの作物と同じ遺伝子組み換え技術が施されました。ラウンドアップレディーが開発されました。
 
仮に、輸入小麦が、GMO食品だったなら、即効性の無い毒を服毒するのと同じです。それを原料にしたパンを毎日続けて摂取していたらどうなるかお分りでしょう?
 
今のところ、GMO小麦は輸入されていないことになっています。
 
では、GMO小麦は輸入されていないから、輸入小麦は安心でしょうか?
 
主にカナダと米国から輸入されている小麦は、交配が繰り返され、1960年代に入ると、「化学的突然変異誘発」とか「放射線学的突然変異誘発」などと呼ばれる手法でつくりだされた、粒が矮小のずんぐりした品種です。
 
その小麦が「モダンウィート」と呼ばれるものです。「現代小麦」といったところですが、突然変異を誘発するために、有毒化学物質や放射線を使うので、見方によっては、遺伝子組換小麦よりも危険だとする科学者もいます。
 
下の写真を見てください。背丈、一粒の大きさなど、おなじ小麦といっても、改良前からある本来の小麦と現代小麦とでは、まったく異なる穀物だと考えるべきです。グルテンのレベルだけを比べても10倍です。つまり、グリアディンが有害だとすれば、一昔前の小麦とは比べ物にならないくらい健康被害に繋がるということです。

小麦食品の是非をめぐる、多くの論拠のない論議は、この点の定義が欠如しているのです。

<注>GMO小麦について

ラウンドアップレディーの遺伝子組換小麦は、2000年初頭に既に開発され、モンサント社は、米国とカナダで生産を開始する計画でした。当然に、米国での生産申請は、消費者が猛然と反対したにも拘らず、すんなりと承認されましたが、カナダでは、反対勢力に政府が負けて、カナダ政府は生産を断念しました。最大の小麦輸入国である、日本の食糧庁と製粉業界もモンサントに対して、遺伝子組換小麦の生産を始めたら輸入先を変更すると警告を発しました。そのため、米国内の小麦生産者からも先行き不安という意見が続出し、2005年、ついに、モンサントはGMO小麦の生産を断念しました。
 
現代小麦は、米国やカナダで大量に収穫輸出され、様々な小麦加工食品となって、世界中の消費者が、日々莫大な量の食品を消費摂取し続けています。
 
日本でも、毎年消費する600万トン以上の小麦の90%は米国を主とした輸入品です。スーパーやコンビニで売られている、パン、パスタ、麺、お菓子、ケーキ、・・・等々、ほぼ全ての原料は輸入された現代小麦でつくられています。
 
つまり、皆さんが、スーパーやコンビニで買って毎朝食べているパンは、ほぼすべてが輸入されたモダンウィートのパンです。現代小麦は危険な小麦です。
 
小麦パンが健康に悪いとされる理由は、グリナディンだけではなく、現代小麦と呼ばれる正体不明な小麦でつくった食品だということが加わります。
 
更に、輸入小麦は、収穫後の保管や輸送中の虫の混入やカビの発生を予防する目的で農薬散布されます。これをポストハーベストと言います。この際、毒性が強い理由で、国によっては、使用を禁止しているような農薬を散布された小麦がたくさん輸入されます。
 
皆さんが食べているパンの中には、猛毒の農薬が散布された輸入小麦で作られたものもたくさんあります。
 
小麦パンが健康に悪いとされる理由は、グリナディンや怪しい食品だということだけではなく、農薬摂取の危険性が加わります。
 
その上に、小麦パンの種類によっては、欧米では、消費者がハッキリと使用していることが分かるように明記しなくてはいけない「MSG」(グルタミン酸ナトリウム)などの化学物質が添加されています。
 
小麦パンが健康に悪いとされる理由は、ざっくり考えても。グリナディン摂取の危険性、現代小麦の強いトキシン摂取の危険性、農薬摂取の危険性、MSG摂取の危険性があるということです。
 
日本の食市場では、こうした問題を解決するための、国や企業の取り組みはほとんど行われていません。つまり、消費者が賢くなって行動するしかありません。
 
よく考えて行動してください。
 
できるだけ、詳しく分かるようにしたつもりです。ご参考になれば幸いです。
 


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